義勇兵としてウクライナ入りした元イギリス軍人が、前線の様子や戦地で暮らす人々を生々しく綴った手記の邦訳版『ウクライナへ行ったある義勇兵』(シャリーフ・アミン著、神原里枝訳)の編集制作に協力しました!

原著者シャリーフ・アミンは1982年、イギリス西部の都市ブリストル出身。父親がイラク人、母親がイギリス人という特異な出自ゆえに少年時代に人種差別を味わい、アイデンティティに悩みを抱えていたシャリーフは、2001年の9.11同時多発テロをきっかけにイギリス陸軍へ志願入隊。そして、9年にわたりアフガニスタンに駐屯しますが、心身の不調を理由に軍人生活に別れを告げます。
その後のシャリーフは鬱病を乗り越えてボディガードの仕事に就くものの、兵士としてもう一度誰かの役に立てないだろうか、という思いを捨てきれずにいました。

やがて、2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が発生。ボロディミル・ゼレンスキー大統領が外国人義勇兵の募集を世界に呼びかけたのを知ると、2022年3月にウクライナへ入国。現地で支援物資の輸送や民兵の訓練などに従事した後、2022年10月に最前線の偵察に任じられた際に重傷を負い、イギリスで治療を受けるため一時帰国しました。原書『Freedom at All Costs: A British veteran’s experiences of the war in Ukraine』はその一時帰国中に綴った手記で、ウクライナ軍の義勇兵の手記が邦訳出版されるのは、おそらく日本初の試みだと思われます。

※現在のシャリーフは再びウクライナ入りして、FacebookInstagramTiktokで戦地の様子を伝えています。

本書は、9/25(水)から原書房にて好評発売中です。是非この機会に本書をお買い求めください!