去る2009年に韓国で大ヒットした時代劇「善徳(ソンドク)女王」の
モデルとなった、朝鮮半島の歴史上初の女性統治者・新羅27代
善徳女王の生涯を軸に、新羅1000年の王朝文化を読み解く1冊
……その名も、『善徳女王の真実』 (キム・ヨンヒ著、
クォン・ヨンス訳、キネマ旬報社刊)の編集制作に協力しました!
本書の著者は、韓国の名門私立大学である檀国(タングク)大学で
教鞭をとる気鋭のジェンダー学者。
その著者いわく、「善徳女王は朝鮮史上初の女王であり、仏教を
取り入れた治世や、人材育成と登用の妙で三国統一の礎を築いた
ことなど、評価されるべき功績は少なくないが、これまでの新羅史
研究は、もっぱら金春秋(キム・チュンチュ=新羅第29代武烈王)
と金庾信(キム・ユシン)という英雄にスポットライトが当てられ、
善徳女王の偉業が過小評価されていた向きがある」とのこと……。
そこで著者は、正史とされる『三国史記』や『三国遺事』と、筆写本
『花郎世紀』を中心に据え、今もなお韓国の民衆の心に残る慈母の
ような女王の全体像と、自由奔放な新羅王朝の社会を浮き彫りに
することを試みました。
本書は、来る2012年1月上旬から全国の主要書店および各
オンライン書店で発売予定です。
ぜひこの機会にご一読くださいませ!