新羅第27代善徳女王(ソンドクヨワン)は朝鮮史上初の女王であり、仏教を取り入れた治世や、人材育成と登用の妙で三国統一の礎を築いたことなど、評価されるべき功績は少なくない。だが、これまでの新羅史研究は、もっぱら金春秋(キム・チュンチュ)と金庾信(キム・ユシン)という英雄にスポットライトが当てられ、善徳女王の偉業を矮小化してきた向きがある。本書は正史とされる『三国史記 』および『三国遺事』と、筆写本『花郎世紀』を中心に据え、現在もなお民衆の心に残る母のような女王の真実の姿と、自由奔放な新羅の社会を浮き彫りにし、既成史観をくつがえした刮目の書である。2011年12月初版 。
仕様 | 四六版並製 247頁 |
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著者 | キム・ヨンヒ |
訳者 | クォン・ヨンス |
価格 | ¥2,100 円(税込) |
発行 | キネマ旬報社 |